vol.8 友禅染めと技法

友禅染めと技法について

本友禅とも呼ばれる本格な手描き友禅は多くの工程によって成り立ちます。

作家がオリジナルの創作など行う場合と職人の分業により製作される場合があります。

分業の場合、まず染め職人が工房に保管してある図案見本を参考に、下絵を書き始めます。

このとき染め上がりに影響しないように、水に弱いツユクサ科のオオボウシバナの花弁かの色素で下絵用のインクとして使われます。

次に、描かれた下絵の上から米糊やゴム糊などの防染剤で線を置いていきます。

渋紙で作られた筒などに真鍮の金具をつけ、金具の細い先で常に一定の太さの線を引くのは、かなりの塾練が必要とされる作業でこの線を糸目といい、染め上がったときに模様の輪郭に糸目状の白い線が見られ、友禅染のもっとも大きな特徴となっています。

 

 

 

 

 

Q友禅流しは今でも見られますか?

A有名な友禅全流しは水のきれいな川で糊や余分な染料を落とす工程の ことで、染めの工程とは違って厳冬のころ行うことが多く雪国の金沢 では雪解け水にさらすこともあります。川の上に色とりどり布が泳ぐ さまは観光の目玉にもなる美しさになりますが、現在は河川の汚れ などもあり、ほとんどが専門業者の施設で行われています。

 

Q京友禅・加賀友禅の違いって?

A日本代表する二つの文化都市では友禅染を、それぞれ長い時代の間に 風土に合わせて独自に表現を身に着けてきました。現在二つの間には 互いに交流があり相違点は小さくなっています。

 

Q色彩に違いはあるのですか。

A京都の友禅は柔らかい色調を好み、何色が基調になっているのか判別しにくいほど多彩な色を使っていながら配色に神経が使われ上品で華やかです。加賀友禅も多色を使い、加賀五彩と言われる紅色や紫など深みがあって豪華な色調が基調ととなり、優雅で艶やかです。

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