vol.21 お茶席の着物

お茶席の着物について

 

お茶席の着物の世界は非常に奥が深く専門的でもあります。今回 はまず基礎として捉えて頂ければ幸いです。まず茶会・茶席での着物の着こなしには、基本的なルールがあります。好きなものを着れ ばいいというわけではないのです。 茶会では『席』が主役になるの で、茶道具や茶席の雰囲気を一番大切と考え、それらを殺さない着 物選びを心掛けます。 茶席を殺さないとは、つまり派手・華美な着 物は避けましょう。

 

茶道のまずは定番着物とは

茶道を始めてまず最初に揃える定番の着物は色無地です。色無地の着物はその名の通り1色だけで染めたの着物だけ思われがちですが、生地を織る段階で地紋と呼ばれる柄が入っている物やお召と呼ばれる先染の色無地なども一般に色無地と呼ばれます。

 

また色無地と似たような感じの、江戸小紋の着物もあります。一般的に小紋と呼ばれる着物と江戸小紋は区別されています。江戸小紋は色無地の地紋のように目立たない、遠目には1色に見えるタイプの着物です。

色無地または江戸小紋の着物には、一つ紋を入れます。一つ紋は背中の上側の真ん中にぽつんと入る家紋です。紋は入れる数によって5つ紋・3つ紋・1つ紋があり、数が大きいほど格式が高い=礼装になります。紋の入れ方にも、染め抜き紋・縫い紋、日向紋・陰紋などの種類があるのですが、茶会の着物では縫いの一つ紋が一般的なようです。流派や茶会のタイプ(格式)によっても違うので、縫いの一つ紋が絶対!というわけではないのでご承知おきを・・・。

 

 

 

お茶会の格に合う着物とは

茶会と一口に言っても、少人数のお招きをいただいた茶席から大寄せ茶会、気楽な友人同士での茶会・・・といろいろ格があります。気楽な茶会や大人数の大寄せなどでは小紋でもOKでしょう。 
かしこまった茶会では、初心者だったら色無地・江戸小紋に格上の袋帯を合わせるのが無難ですが、もう少し慣れた方ならば、あまり柄の派手でない訪問着や付け下げでコーディネートします。

 

お茶会でNGの着物とは

お茶席で木綿の着物は・・・木綿の着物は元々は作業着と考えられていた着物ですから・・・。

当然ですけど、帯も半幅帯はNGです。半幅帯は遊び着のものとなります。 また洗える着物(化繊やポリエステルの)ですが、お稽古着ではよいかもしれませんが、茶会・茶席では、おそらくNGでしょう。茶道習いたての気心の知れた友人同士で練習がてら・・・という茶席ならかまわないかもしれませんが。やはり茶会の着物選びで重要なのは周りの人と合わせた着物を着ることです。参加される他の方の着物とちぐはぐにならないよう、特に茶道の先輩にあたる方に先に伺ってみることが一番の近道ですね。

 

訪問着や付下げ、小紋にはお花の柄、絵などは大丈夫でしょうか?

着用する時期があらかじめわかっているのならば、その時期に相応しい柄の物を 選ぶと良いでしょう。そうでない場合は、吉祥紋や縁起柄などのオールマイティー 的な柄を選ぶと良いでしょう。

 

桜の柄も、枝があると春だけ、花だけなら 年中大丈夫?って本当?

直接お茶席とは関係ない事かもしれませんが、 聞く方によってまちまちな回答のある質問です。あえていつでも着たい着物に桜の柄だけの物を 選ぶのは少し避けて、 柄の一つとし桜を描いたものをチョイスしたいものです。

 

夏の着物選びはどうすればいいですか?

お茶会などで着用する時は、御稽古なら洗える絽や紗でもいいと思いますが、 着物は正絹で襦袢は洗える物を着るのもひとつです。夏も色無地が一番着用す るのに悩まないと思います。それに出来れば小紋を一着。 柄は7、8月の時候や 着用する人の年齢、あとはその人の好みです。袷同様に周りとの調和を考え、 派手な物、奇抜な物は避けるべきではないかと思います。

 

 

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