vol.41 源氏香

源氏香

 

現在、数ある文様の中で広く親しみのある源氏香を取り上げました。

源氏香では5種類の香木を5包ずつ合計25包を混ぜ合わせて、そこから無作為に抽出した5包を順に焚いて、香席に5回聞香炉が回されます。香席の客は、香りを聞いたら、紙の上に右から順に縦線を引き、同じ香りと思うものは、縦線の上の部分を横線で繋ぎます。そして、5回香りを聞いた後にその図を、源氏物語の巻名に当てはめられた「源氏香之図」に垂らし合わせて、巻名で答えて遊びます。

幾何学な形に優雅な物語性が備わった文様として愛好され巻名やその内容に関係する草花や器物を添えたり図の中に小柄を詰めたりし表わしたものは晴れ着や帯からゆかたまで巾広く用いられています。

簡潔で洗練された形体と豊かな意味内容との結びつきが古来(江戸時代)より皆様に愛され続けられている文様です。

 

 

桐壺から藤裏葉(=第一部)で、光源氏の出生から栄華を極めるまでの前半生を描きながら藤壺や紫の上、明石の君などの多くの女性との愛の遍歴が描かれた源氏物語の文様です。23初音や32梅枝は特におめでたい柄で色々な着物の中に入っています。一度お持ちの着物を見て頂き凛々しく美しいカタチそのカタチの孕む物語を表現され雅で優雅で教養のある計算されつくされた江戸時代最も親しまれた源氏香の柄を思い、はるかいにしえの平安時代を懐かしんではいかがですか?

 

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